工藤静香=2012年撮影(c)朝日新聞社
工藤静香=2012年撮影(c)朝日新聞社

「みなさんの想像とは違うと思いますが……」

 年末をもっての解散を発表したSMAPの木村拓哉(43)の妻で歌手の工藤静香(46)は8月23日、休暇で滞在していた米ハワイから帰国した際、報道陣の質問にそう答えた。

 木村は事務所からの独立問題が表面化してから、中居正広らメンバー4人とは別に事務所残留とグループ存続の意向を明らかにしてきた。

「木村が土壇場で残留すると寝返ったのが、結果的にSMAPの解散につながった、という風潮が根強く残っています。しかも、木村に『家族のため、今後のためにも残るべきだ』と工藤が説得したと報じられ、すっかり木村は“裏切り者”、工藤は“黒幕”などと誤解されています」(スポーツ紙記者)

 そんななかで、「木村が悪者扱いされているが?」という質問に対して、工藤が言ったのが冒頭のコメントだ。

 木村と結婚前から工藤を取材している週刊誌記者は、工藤について「恩は決して忘れないし、義理堅い。面倒見がいいので、先輩からも後輩からも慕われる」という。

「2人がサーフィンデートしていた時でしたが、気付いたファンにカメラを向けられても笑顔で『ごめんね』と騒ぎにならないように矢面に立って木村を守っていました。もともと器用で絵なもちろん、アクセサリーなどのデザインや料理もプロ並みで全て自分で作ります。木村は、家庭生活は工藤に任せっきり、何かを決める場合も必ず工藤の意見を聞くそうです。逆にいうと、それだけ信頼しているということでしょう」(週刊誌記者)

 また「三つ年上の姉さん女房ならではの気配りとしたたかさがある」というのは別のスポーツ紙記者だ。

「工藤はジャニーズ事務所の副社長であるメリー喜多川氏とも仲がよく、盆や暮れのあいさつは欠かしませんが、とにかく公私ともにお世話になった人には、盆暮れどころか誕生日や記念日などにプレゼントは忘れないですね。そういうマメなところが、工藤のしたたかさともいえるのですが」

 帰国した際には「仕事のことには口を出さないのでわかりません」と毅然とした口調で語ったが、その文言にこそ凄みと迫力がうかがえる。(ライター・黒田翔子)