続いて訪れた「忍者」をイメージした部屋は、予約の時点では人気ナンバーワン。個室は赤と黒で統一されており、すだれには手裏剣が描かれている。忍びというと地味なイメージがあるが、ロッカーには忍者のシルエットや「忍」「NINJA」といった文字が躍り、壁には華やかな桜の柄もあしらわれている。部屋だけでなく、個室の中にも忍者の影が記されていたりと、細部にまでこだわりが見える。

 次に案内された「花魁」の部屋は、もっとも最近に完成したもの。それだけに、「戦国」や「忍者」の部屋でのノウハウが生かされた部屋だという。「4つの中ではもっとも完成度が高い部屋だと思います」と藤井さんは自負する。

 確かに、花魁の部屋は全体にカラフルで、これまで以上に華やかな印象だ。色とりどりのすだれには蝶の柄があしらわれ、ロッカーには桜をバックに立つ花魁の姿が描かれている。「戦国」「忍者」「花魁」の部屋はすべて床が畳になっているのが特徴なのだが、ここの畳にだけ、縁に鮮やかな柄が描かれているという特徴も。

 そして最後に訪れたのが「アニメ」がコンセプトの部屋。アニメキャラクターをあしらった自動車が「痛車」と呼ばれることから、そのカプセルホテル版ということで「痛カプ」と呼ばれている。

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