明徳義塾を破り、54年ぶりに決勝に進んだ作新学院のナイン(c)朝日新聞社
明徳義塾を破り、54年ぶりに決勝に進んだ作新学院のナイン(c)朝日新聞社

 8月7日に開幕した夏の甲子園、第98回全国高校野球選手権大会も21日の決勝戦を残すのみとなった。決勝に駒を進めたのは、作新学院(栃木)と北海(南北海道)。作新学院は春夏連覇を達成した1962年以来54年ぶり、北海は37回目の出場で初優勝を目指す。決勝はもちろん見逃せないが、その前に優勝候補が激突した2回戦や、大逆転サヨナラ決着だった熱戦など、今大会を振り返ってみる。

 2回戦では、優勝候補筆頭だった横浜(神奈川)と履正社(大阪)が早くも顔を合わせ、事実上の決勝戦と言われるほど注目を集めた。結果は5-1で履正社に軍配。横浜はプロ注目の右腕・藤平尚真ではなく、左腕の石川達也を先発させたが、序盤で失点し、流れをつかめなかった。

 横浜を破った履正社も3回戦で常総学院(茨城)に4-7で敗れた。先発の山口裕次郎が初回に2失点、2回途中でエースの寺島成輝にスイッチしたが、常総学院の多彩な攻撃を止められず、5点を追う展開となった。中盤からジワジワと追い上げたが、結局3点届かず。序盤の失点が痛かった。

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