チームで銅メダルを獲得したシンクロの選手たち(c)朝日新聞社
チームで銅メダルを獲得したシンクロの選手たち(c)朝日新聞社

 得点が表示された瞬間、8人の選手たちは跳びあがって喜びを爆発させた。日本時間20日に行われたリオ五輪のシンクロナイズドスイミング・チームで、日本は3位に入り銅メダルを獲得した。

 シンクロはテクニカルルーティーン(TR)とフリールーティーン(FR)のふたつの合計得点で争われるが、日本は前日に行われたTRで3位に食い込む健闘をみせていた。しかし、4位のウクライナとの点差はわずか0.3310点。メダル獲得のためには全く気を抜けない状況だった。

 メダルの行方をかけたフリールーティーン。日本は全8チーム中、8番目と最後の登場となった。日本の前に演技を行うチームは、次々と高得点をマークしていく。TRでトップに立っていたロシアにいたっては、99.1333点の高得点をたたき出し、総合得点196.1439点で早々と金メダルを確定。中国は192.9841点で暫定2位に、そして日本とメダル争いを演じているウクライナは189.2056点で暫定3位につけていた。

 TRで93.7723点を出している日本がメダルを獲得するためには、ここで94.8357点以上を出す必要があった。プレッシャーのかかるこの場面で、日本は高いパフォーマンスを披露する。

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