韓国戦に続き、ベンチ入り12名の選手すべてがコートに立ち、途中出場の選手が自身の役割を果たす活躍で勝利を収めたことは、日本にとって大きな収穫となった。しかし、相手のサーブに崩された場面からの攻撃や、ブロックポイントなど、格下のカメルーンだったからこその甘さもあり、同じ展開では母国開催で五輪3連覇を狙う、世界ナンバーワンのブロック力、多彩な攻撃力を誇るブラジルには厳しい戦いが予想される。

 ブロックの割り切りや、さらに多彩な攻撃展開に加え、レセプションやディグだけでなく、ディグの後のハイセットや、イージーボールの処理が雑になる場面も目立っただけに、早急の対処が求められる。

 ブラジル戦は現地時間の22時半からと、これまでの2戦とは異なる時間帯の試合であり、コンディションの調整も余儀なくされる。厳しい戦いは続くが、まずは1勝を挙げた自信を胸に抱きながらもおごることなく、キャプテンの木村は「まず1勝することができてよかったけれど、今日は今日と切り替えて、次戦はホームのブラジルとの試合、120%以上の力を出し切りたい」と決意を述べた。