主将の木村沙織(写真)は左足を痛めて終盤に交代となった。(写真:Getty Images)
主将の木村沙織(写真)は左足を痛めて終盤に交代となった。(写真:Getty Images)

 初戦にして大一番。女子バレー日本代表にとって、予選グループリーグ戦の中で最も重要視していた韓国戦は1-3(25-19、15-25、17-25、21-25)で敗れ、手痛い黒星スタートとなった。

 準々決勝以降の戦いを見据え、1つでも上の順位で予選を通過するためには絶対に負けられない試合が、初戦の韓国戦だ。5月の最終予選でも1-3で敗れており、サーブ、レセプションなど、浮き彫りになった課題を克服すべく、練習を重ねて臨んだ一戦だった。

 第1セット、両チーム共に緊張が目立つ中ではあったが、まず主導権を握ったのは日本。ネットの近くにいる前衛の選手を狙ったサーブや、反対に肩越しを狙うようなコート後方を狙ったサーブ、ホイッスルが鳴った直後に打つサーブや、逆に時間を使ってゆっくり打つサーブなど、1本1本に変化を加えたサーブが走り、25-19と幸先よく最初のセットを先取した。

 しかし韓国も、キャプテンでエースのキム・ヨンギョンがセット間に檄を飛ばし、第2セットから本来のリズムを取り戻す。日本のサーブでレシーブを崩されたウィングスパイカーのパク・ジョンアに代え、19歳のイ・チェヨンを投入すると、攻守に安定感が生まれ、エースのキムに加え、ミドルブロッカーのヤン・ヒョジンの攻撃が次々に決まり18-9と大量リード。日本もキャプテンの木村沙織や、長岡望悠を中心にした攻撃で応戦したが及ばず、第2セットは15-25で失った。

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