春夏連覇をめざす智弁学園のナイン(c)朝日新聞社
春夏連覇をめざす智弁学園のナイン(c)朝日新聞社

 第98回全国高校野球選手権大会(7日開幕)の組み合わせ抽選会が8月4日、大阪・フェスティバルホールで行われた。毎試合抽選のため、相手が決まったのは初戦のみだが、優勝候補や注目カードをピックアップしてみる。

 センバツを制し、史上8校目の春夏連覇を目指す智弁学園(奈良)は初日の第2試合に登場。相手は初出場の出雲(島根)に決定した。智弁学園は苦しみながら県大会を勝ち抜いた。5試合中3試合が1点差だったが、それでも負けなかったのは王者の意地。センバツでわずか3失点だったエースの村上頌樹を軸に、勝負強い打線も健在で、開幕日に勝利を収めて勢いに乗りたいところだ。

 ドラフト候補右腕の藤平尚真を擁する横浜(神奈川)は、3日目の第3試合で春の東北チャンピオン、東北(宮城)と対戦する。横浜は左の石川達也も完投能力があり、左右のWエースとしてチームを引っ張る。また、県大会記録となる14本塁打を放った強力打線は破壊力抜群で、総合力では優勝候補筆頭と考えられる。対する東北はチーム打率.374の打線が武器。2枚の好投手をどう攻略するかが試合展開の鍵を握る。

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