愛弟子であるマンチェスター・シティMFヤヤ・トゥーレらの獲得を望んでいたマンチーニ監督も、クラブ方針への不満をのぞかせており、地元紙は電撃辞任の可能性まで報じている。そして指揮官の進退は、長友佑都の今後にも影響するかもしれない。

 昨季は徐々に存在感を高め、春に3年の新契約を勝ち取った長友だが、マンチーニ監督の評価は決して高くない。それは、今夏もクリスティアン・アンサルディ、ジャネル・エルキンと両サイドバックを新たに獲得していることからもうかがえる。監督交代となれば、長友としてはアピールするチャンスだ。

 監督へのアピールが必要なのは、本田圭佑も同じだろう。ヴィンチェンツォ・モンテッラ新監督の構想では、スタメンから外れているからだ。さらに、チャイナマネーへのクラブ売却が決まり、大型補強が実現すれば、契約が残り1年となっているだけに、この夏の移籍の可能性もあると言われる。

 しかし、ミランの今後は不透明だ。まず、身売りが確実になっていない。シルヴィオ・ベルルスコーニ会長が先日、売却を口にしてはいるが、中国の企業グループとの交渉期限は延びに延びている。また、買い手が誰なのかも明確になっていない。

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