最古のメジャー、全英オープンゴルフが現地時間14日から開幕する。舞台はスコットランドにあるロイヤルトルーンGC。前回は2004年にここで本大会が行われており、その時は国内ツアーでも活躍したトッド・ハミルトン(アメリカ)が通算10アンダーで優勝した。

 当時のハミルトンはPGAツアーを主戦場にしたばかりで、日本のゴルフファンの間ではお馴染みな存在だったが、世界的にはまだまだ無名。そんなハミルトンが、トッププロを退けると、スーパースターのアーニー・エルス(南アフリカ)を4ホールプレーオフで下しクラレット・ジャグを獲得したことは、日本でも大きな注目を浴びた。

 あれから12年、日本ツアー育ちのメジャー王者が生まれた場所に、今年は8人の日本勢が登場。松山英樹、谷原秀人、池田勇太、宮里優作、市原弘大、小平智、今平周吾、そして塚田陽亮が、悲願を目指してプレーする。

全英オープンで悲願のメジャー初優勝をねらう松山英樹(写真:Getty Images)
全英オープンで悲願のメジャー初優勝をねらう松山英樹(写真:Getty Images)

 国内ツアーのミズノオープンが日本予選となっていることから、毎年多くの日本人プロが参加し、他のメジャーと比べ悲願達成への期待も膨らむ全英オープン。中でも今年は、国内組の谷原が、長嶋茂雄INVITATIONAL セガサミーカップ、日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯と連勝しており、さらにメジャー制覇の夢が広がっている。

 とは言っても、この中で一番頂点に近いのは松山だ。6月のザ・メモリアル・トーナメントと全米オープンで予選落ちし調子を落としていたが、WGCブリヂストン招待では最終日に67をマークし42位タイにつけるなどやや復調気配。現地には先週末から「チーム松山」を従え乗り込んでおり、今週日曜にリーダーボードのトップに立つべく万全の体制で調整している。

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