運転手が“コンシェルジュ”? 生き残りをかけたタクシー業界の「サービス革命」 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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運転手が“コンシェルジュ”? 生き残りをかけたタクシー業界の「サービス革命」

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まるでコンシュルジュ?タクシー運転手によるサービスが多様化(提供・日本交通)

まるでコンシュルジュ?タクシー運転手によるサービスが多様化(提供・日本交通)

 移動するだけがタクシーのサービスではない。

「病院に付き添ってほしいのだけど……」
「紳士服売り場はどこだろうか?」
「今夜の夕飯は何がいいと思いますか?」

 こうした家族に問いかけるような要望にも真摯に応える。それがいまのタクシー業界だ。タクシー会社大手・日本交通は2011年に「タクシー運転手はパイロットからキャビンアテンダントに。生活の細かいニーズに合わせたサービスを提供したい」とする川鍋一朗会長の考えのもと、病院や買い物、観光にお墓参りの同行まで対応するサービス「サポートタクシー」をスタートさせた。

 同社経営企画部の徳山正敏マネージャーはこう話す。

「地方ではすでにそうしたニーズを拾わなければ、売り上げを伸ばしていけませんでしたが、都心部でも流し営業だけでは難しくなってきています。現在は東京23区と武蔵野市、三鷹市内の認可事業でありますが、細かいニーズに対応しています。平日は病院、休日は買い物の付き添いのニーズが多いですが、なかには歌舞伎の演目が終わった際に歌舞伎役者が投げる手拭いをとってほしいという依頼もありました」

 東京のタクシーは通常初乗り運賃730円に、280メートルごとに90円が加算される料金形態になっている。それに対して、サポートタクシーは完全予約の時間制。最初の1時間が5270円で、それ以降30分ごとに2420円が加算される仕組みだ。一般のタクシーより割高となるが、「人も車も足りない状況で、お客様のご要望にお応えできない場合もある」(前出の徳山氏)ほどの人気ぶりだという。予約数は月間200件を超えることもあり、前年比2倍で利用客が増えている。


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