U-23日本代表を率いる手倉森監督。(撮影・六川亨)
U-23日本代表を率いる手倉森監督。(撮影・六川亨)

 リオ五輪に臨むU-23日本代表18名が7月1日、手倉森誠監督の口から発表された。すでにOA(オーバーエイジ)枠の3人、塩谷司、藤春廣輝、興梠慎三は発表されているため、今回のメンバーに大きなサプライズはなかった。唯一のサプライズと言えば、6月29日の南アフリカ戦に招集されていないセンターバックの岩波拓也の名前があったことだ。

 岩波は5月トゥーロン国際大会の初戦で左膝を負傷し、神戸でも実戦復帰を果たしていない。にもかかわらず手倉森監督は「予測での計算でしかない」と断った上で、「毎週、情報は取りながら、(練習の)映像も見た。来週には復帰して、7月9日の試合には出られそうなので、コンディションも間に合うと思う」と招集理由を明かした。

 オリンピックの選手登録枠は18名。そこからOA枠の3人とGK2人、そして海外組の久保裕也と南野拓実を加えると、実質的にフィールドプレーヤーは11名という“狭き門”である。そして結果的にリオ行きを「託された」(手倉森監督)選手は、全員が1月のアジア最終予選を戦ったメンバーで、手倉森監督自身も「可能性を探りながらスタッフと評価したら、最終予選のメンバーという話も出た。あとから気付いた」そうだ。

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