海上保安庁が初めて実測した南海トラフの「ひずみ」 今後の地震研究に期待?

 4月の熊本地震発生から、地震予知への関心がますます高まっている。大地震を引き起こす原因を考えるとき、注目されるキーワードは「活断層」と「ひずみ」だ。“地震列島”日本をとりまく状況とは?

 小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』では、毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている。地震列島と呼ばれる日本にはどのくらいの活断層があり、地震を起こすおそれがあるのか? 7月号に掲載された解説を紹介しよう。

■危険な「活断層」は2千以上

 4月中旬に最大マグニチュード(M)7.3を観測した熊本県などの一連の地震は、地中の「活断層」が動いたことが原因で起きた活断層型地震だった。最大震度7を記録した2度の地震の震源付近には、布田川と日奈久の「断層帯」が存在する。断層帯とは断層が何本も連なる場所のことで、地震の引き金になるとされる地盤の「ひずみ」がたまりやすい場所と考えられている。

 地震が起こると、震源になった断層にたまっていたひずみは解消されるが、逆にその周囲や延長線上にある断層のひずみが増えることがある。その影響は、離れた地域にも及ぶ。今回動いた活断層の延長線上でひずみがたまり、別の活断層が大きな地震を起こすおそれがあるというわけだ。

 今回も4月14日夜の熊本県熊本地方を震源とする最大震度7の地震の2日後に、同県東部の阿蘇地方を震源とする強い地震が観測された。一連の地震の活動は少しずつ衰えてきているものの、熊本県と大分県で震度1以上の地震は5月末現在1600回を超え、強い余震の発生にもいまだ注意が必要だ。また、四国を横断し紀伊半島に延びる「中央構造線断層帯」への影響を心配する地震学者もいる。

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