■新生賞『町田くんの世界』安藤ゆきさん

 この度たびは、賞に選んでいただき、ありがとうございました。「町田くんの世界」は、町田くんを好きになってもらいたくて描いています。地味な作業で地味な作品を描いているつもりなので、このような素晴らしい賞をいただけて光栄です。これを励みに、これからも頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。

■短編賞『じみへん』中崎タツヤさん

 中崎タツヤです。引退した後にこういうことになって、ちょっと驚いているんですけれど……(会場笑)。あまりにも申し訳ないんで、辞退しようと思っていたんです。でも、「賞金あります?」って聞いたら、担当の方が「ありますよ」って言うんで、ネットでいくらかなって一応調べて……(会場笑、副賞100万円)これはもう、ありがたくいただくしかないなと思って、いただくことにしました(会場笑、拍手)

■特別賞「京都国際マンガミュージアム」館長・養老孟司さん

 本日は、特別賞を授与いただき、ありがとうございました。京都国際マンガミュージアムを代表してお礼を申し上げます。マンガミュージアムが開館して今年でちょうど10年になるのですが、私もその間、館長として毎月京都に行くことができまして(笑)、いろいろと助かっております(会場笑)。

 昨年度のマンガミュージアムの年間入場者は、約30万人くらいでしたが、そのうち外国人が2割近く来館されました。最近は、ご存知のように日本への観光客が非常に増えており、マンガミュージアムでは入場者数が減るどころか、だんだん増えている傾向にあります。ただ、今月の運営委員会でも話題になったのですが、入場者があまり増え過ぎても困るというのがありまして(笑)。というのも、やはりマンガを読みに来られる方々の館内の居心地と言いますか、その他の環境的な問題などが、まあいろいろある訳ですが、私自身はあまりそういうことには直接関係していないので、申し訳ないのですが(笑)。

 私共の施設は、京都市と京都精華大学、それから地元の方々のご協力で成り立っているミュージアムです。今後とも地域の方々との連携を大切にして、国内外のマンガファンの皆様に一層喜んでいただける運営を行なっていく次第です。皆様のご支援ご協力を、よろしくお願いしたいと思います。

 本日は、本当にありがとうございました。