攻撃的MFには南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)、矢島慎也(岡山)、中島の3人を選出。清武をトップ下で起用できれば心強く、その選出を迷わなくもなかったが、「足りない部分を補強する」というオーバーエイジの活用法を考えれば、攻撃的MFよりもディフェンスラインやFWにオーバーエイジを起用するほうがベターだろう。

 FWでは、最終予選で3ゴールを奪ったエースの久保裕也(ヤングボーイズ/スイス)、A代表にも選出されたスピードスター、浅野拓磨(広島)のふたりは欠かせない。とりわけ浅野のスピードは、世界の列強と戦ううえで大きな武器となる。スタメンで起用して序盤から相手を撹乱するのもいいし、試合の流れをたぐり寄せるため、スーパーサブとして途中から起用するのもいい。

 FWの最後のひとりは、オーバーエイジから選びたい。大久保か、大迫か――。久保、浅野、南野、中島といったこのチームのストライカー、アタッカーを見ると、必要となるのは、スピードや敏捷性、ドリブル突破といった彼らの良さを引き出せるポストワーカーだろう。したがって、彼らと役割や動きが被る大久保よりも、大迫を選出した。

=リオ五輪予想メンバー18名=

GK
櫛引政敏(鹿島)
中村航輔(柏)

DF
藤春廣輝(G大阪)※
松原健(新潟)
亀川諒史(福岡)
塩谷司(広島)※
岩波拓也(神戸)
植田直道(鹿島)

MF
遠藤航(浦和)
大島僚太(川崎F)
原川力(川崎F)
橋本拳人(FC東京)
矢島慎也(岡山)
中島翔哉(FC東京)
南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)

FW
大迫勇也(ケルン/ドイツ)※
久保裕也(ヤングボーイズ/スイス)
浅野拓磨(広島)

※…オーバーエイジ枠

(文・飯尾篤史)