日本人選手も海外のリーグへ出て、外国人選手との対戦が日常になる環境を作らなければ、世界との差は縮まらない。それは今大会で選手たちも痛感したようだ。

 清水は、「日本人だけで練習や試合をするんじゃなく、もっと海外チームと試合をしたり、海外のリーグでプレーするというルートを増やせば、絶対日本チームはもっともっとよくなる」と語る。

 4年後の東京五輪を見据えて、柳田も言う。
「海外との経験はかなり重要な要素。僕自身、去年の海外遠征やワールドカップ、今回の最終予選の舞台に立たせてもらったことで、海外に対する壁がかなり壊せてきた。経験すればするほど自信もつくと思う。僕自身、海外でプレーすることへの興味は強いし、そういうことが今後、選手層の厚みを出すために必要不可欠な要素だと思っています」

 ただ、選手が海外リーグに行くためには、選手自身の覚悟だけでなく、日本バレーボール協会のサポートや所属するVリーグチームの理解も必要になるだろう。

 五輪出場を逃し、味わった悔しさと無力感。その熱が覚めやらぬうちに行動に移すことができるかどうかが、4年後の鍵を握っている。