アタッカーでありながら、献身的なディフェンスも素晴らしかったのはマインツの武藤嘉紀も同じ。膝の負傷で21節以降を棒に振ったが、11節のアウグスブルク戦でハットトリック(日本人では高原直泰以来の快挙)を達成するなど、参戦1年目にしてインパクトを放った。

 最後に新天地のハンブルガーSVで復調した酒井高徳にも触れておこう。シュツットガルトでも師事した恩師ブルーノ・ラッバディア監督の下で、持ち味の攻撃センスはそのままに、課題だった守備の安定感がグッと高まった。来季のさらなる活躍に期待が寄せられる。

(文・遠藤孝輔)