スピーチするオバマ大統領。左は安倍晋三首相(c)朝日新聞社
スピーチするオバマ大統領。左は安倍晋三首相(c)朝日新聞社

 オバマ大統領は5月27日、原爆を使用した米国の現職大統領として、被爆地・広島を初めて訪問した。安倍晋三首相とともに、広島平和記念資料館を見学したほか、平和記念公園にある原爆慰霊碑に献花して哀悼の意を示した。

 オバマ大統領は広島訪問の所感を述べ、日本人と朝鮮半島出身者の被爆者を追悼した。「キノコ雲のなかに人類は大きな矛盾を強く突きつけられた」とし、「1945年8月6日の苦しみは消えるものではない」と語った。さらに、広島と長崎の未来には「核戦争の夜明けではなく、道徳的な覚醒のスタートだ」と核兵器亡き世界への決意を示した。

 オバマ大統領はその後、被爆者の代表と固い握手を交わして、言葉を交わして抱き合う場面も見られた。