「例えば、お笑いコンビ・ハライチの澤部佑(30)から結婚式のお祝いVTRでの出演を依頼された際、中居さんは断ったんです。しかし、結婚式当日に流れた映像にサプライズで登場。後日、澤部はテレビ番組の収録前にお礼としてタオルをプレゼントしましたが、中居は『いらねーよ!』とタオルを地面に叩きつけた。そこで、澤部はそのエピソードを本番中に話してみると大ウケ。しかも本番終了後、澤部は中居に『ウケたな』『タオルもらうよ。ちょうどタオルなくて困ってたしさ』と優しい言葉をかけられ、凄く感動したそうです」

 ツンデレというか不器用というか、そんなふうに優しくされたら誰だって中居のことを好きになってしまうだろう。お笑い芸人にトークのネタを提供する気遣いも素晴らしい。

「関ジャニ∞の横山裕さん(35)も話していましたが、中居さんは後輩のグループへお年玉を渡す時にひとつだけ金額が違う『ハズレ』を作るそうです。きっと、普通にお年玉を渡すのが照れくさいんでしょうね。で、横山が『ハズレ』を引くと中居に『お前それは逆に当たりだぞ、いいことあるぞ』と声をかけられた。それを横山は『面白いネタとして、取材とかで話をできるようにしてくれてるんだ』と感じ、今では中居のことを尊敬しているみたいです」(前出のディレクター)

 普通にお年玉を渡されるよりも絶対に惚れてしまうようなエピソード。こうしたスキルは部下の心を掴みたい管理職は中居のマネをしてみると良いかもしれない。

「そもそも、ベッキーも中居さんに心を掴まれたひとり。以前、ベッキーは風邪をひいて収録に行ったことがあるんです。現場で一緒になった中居に『風邪うつすなよ』と冷たく言われたのですが、収録後に黙ってスポーツドリンクを渡された。中居のさりげない優しさがうれしくて、ベッキーはそのペットボトルのキャップを宝物として保存しているとか。こんな経験があったからこそ、今回の中居との対談で心情を赤裸々に語ったのかもしれませんね」(同)

 不器用だからこその優しさは、素直さやピュアというイメージにも結び付く。天然なのか、計算ずくなのか、コミュニケーション力は芸能界随一と言えるかもしれない。誰からも信頼され、好かれる中居の人間性は、あらゆる社会人にとって“お手本”になるのかもしれない。(ライター・丸山ひろし)