ティキ像(プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園)
ティキ像(プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園)
溶岩の流れた跡(ボルケーノ国立公園内)
溶岩の流れた跡(ボルケーノ国立公園内)
プウコホラ・ヘイアウのグレイトウォール跡
プウコホラ・ヘイアウのグレイトウォール跡
サーストン溶岩チューブの入り口(ボルケーノ国立公園内)
サーストン溶岩チューブの入り口(ボルケーノ国立公園内)

 パワースポットという言葉は、どうやら日本人による造語のようで、完全なる和製英語であり、英語圏ではspiritual spotとかsanctuary、vortexなどと呼ばれている。地球規模で見て、世界三大スポットとみなされているのが、セドナ(アメリカアリゾナ州)、バリ島(インドネシア)、ハワイ島(アメリカハワイ州)である(この他にも説はある)。今回私は、遅いゴールデンウイーク休暇を取って大好きなハワイ島へ行ってきた。

●日本人の好きなハワイをおさらい

 簡単におさらいをしておくと、ハワイ州はアメリカ合衆国50番目の州で、八つの大きな島と100以上の小さな島で構成されている。すべての土地が海底火山によって作られた溶岩大地であり、最も古いのが最北の・カウアイ島で約5〜600万年前、最も新しい島がハワイで最大の島・ハワイ島(別名ビッグアイランド)だ。

 さてハワイ島には、5つの火口がありそのうちのひとつキラウエアは、今なお活発な活動を続けている。大きな噴火が起こると溶岩が流れ出し、付近の草木や人家を飲み込んでいく。この繰り返しのため、活火山であるマウナ・ロア火山とキラウエアの山すそには、溶岩大地が広がっている。

●溶岩大地が持つパワー

 ハワイ島がパワースポットだと言われるゆえんは、この黒い溶岩大地だ。溶岩に含まれる鉄分が、人間の血液の循環を活発にし、体の調子を上げてくれるのだそうだ。

 それに加え、ハワイには神々が持つ力「マナ」と言うものがある。この力は人や物、さらには島の土地や自然にも宿っていると多くのハワイアンは考えている。そして、その土地や物を大事にしていくことで幸せに生きていけると言われている。
さらにハワイ島では火口のそばまで登り、神に祈りをささげる風習がある。これが可能な理由は、ハワイの火山の噴出物が粘度の低い玄武岩質溶岩であり、爆発的な噴火となりにくいためだ。

︎●ハワイの神さまたち

 ハワイにも神さまがたくさんいる。

 まず一番有名なのが、多くのポリネシアンが祈りをささげるキラウエアの神さまペレである。そしてマウナ・ケア(現在は休火山)の神さま、ポリアフ。さらに、ハワイの4大神と呼ばれているのが、軍神であるクー、農耕の神ロノ、万物の根源カネ、海の神カナロア。このほかにもたくさんの神さまの名前がハワイアンたちの中に刻まれている。

 これらの神々を旅人であるわたしたちが感じられる場所を、いくつかご紹介しよう。

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鈴子

鈴子

昭和生まれのライター&編集者。神社仏閣とパワースポットに関するブログ「東京のパワースポットを歩く」(https://tokyopowerspot.com/blog/)が好評。著書に「怨霊退散! TOKYO最強パワースポットを歩く!東東京編/西東京編」(ファミマ・ドット・コム)、「開運ご利益東京・下町散歩 」(Gakken Mook)、「山手線と総武線で「金運」さんぽ!! 」「大江戸線で『縁結び』さんぽ!!」(いずれも新翠舎電子書籍)など。得意ジャンルはほかに欧米を中心とした海外テレビドラマ。ハワイ好き

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