決勝ゴールという結果を残した南野(中央)は、五輪メンバー入りに向けアピールに成功した。(写真:Getty Images)
決勝ゴールという結果を残した南野(中央)は、五輪メンバー入りに向けアピールに成功した。(写真:Getty Images)

 サッカーのU-23日本代表は現地5月25日、フランスで開催されているトゥーロン国際大会の第3戦でギニアと対戦し、富樫と南野のゴールで2-1と勝って今大会初勝利をあげた。日本は2日後にイングランドとグループ最終戦を戦い、勝てば3/4位決定戦に出場する可能性が浮上した。

 ギニアはすでに3連敗でグループリーグ敗退が決定している。このためパラグアイやポルトガルのように守備を固めてカウンターを狙う“本気モード”ではなく、オープンな打ち合いを挑んできた。そんな相手に日本は開始3分、左SBの三丸拡(鳥栖)のクロスを富樫敬真(横浜FM)がボレーで押し込んで先制。一度は同点に追いつかれたものの、39分に南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)が技ありのミドルをゴール左下に沈めて勝ち越した。

 後半は4人の選手を交代したためリズムをつかめずギニアに攻め込まれたが、GK櫛引政敏(鹿島)の好守もあり反撃を許さず逃げ切りに成功した。とはいえ、初勝利に喜んでばかりもいられない。初戦のパラグアイ戦で岩波拓也(神戸)が左膝の内側側副靭帯を傷めて帰国。左右の両SBのできる亀川諒史(福岡)も右足甲の骨挫傷でリオ五輪に間に合うのかどうか不安は尽きない。

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