2世代下のポルトガルを相手にチャンスを決め切れず、“力不足”を露呈したU-23日本代表。(写真:Getty Images)
2世代下のポルトガルを相手にチャンスを決め切れず、“力不足”を露呈したU-23日本代表。(写真:Getty Images)

 フランスで開催されているトゥーロン国際大会で、サッカーのU-23日本代表は現地23日にU-20ポルトガルとの第2戦に臨むも0-1と敗れ、上位2チームに与えられる決勝戦か3位決定戦への出場は厳しい状況に追い込まれた。8月に開催されるリオ五輪を控え、チーム作りと同時にメンバー選考を兼ねた今大会だったが、初戦のパラグアイ戦でCBの岩波拓也(神戸)と左DFの亀川諒史(福岡)が負傷。このためDF陣はCBに三浦弦太(清水)と左DFに三丸拡(鳥栖)、右DFには初戦でミスから先制点を献上したファン・ウェルメスケルケン際(FCドルレヒト/オランダ)を起用せざるを得ない緊急事態に手倉森監督は追い込まれた。

 スタメンはGKに中村航輔(柏)を起用しDF陣は右から際、植田直通(鹿島)、三浦、三丸と、登録したDF陣を全員投入。これしか選択肢はなかった。そしてボランチには今大会初スタメンとなる大島僚太(川崎F)と井手口陽介(G大阪)を抜擢。中盤の右に合流したばかりの南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)、左は矢島慎也(岡山)、トップ下に初戦で活躍したオナイウ阿道(千葉)を起用し、1トップにスピードのある浅野拓磨(広島)を配した。

次のページ