清原被告の初公判に、情状証人として出廷した佐々木主浩氏(撮影・河嶌太郎)
清原被告の初公判に、情状証人として出廷した佐々木主浩氏(撮影・河嶌太郎)

 覚せい剤取締法違反の罪に問われている元プロ野球選手でタレントの清原和博被告の初公判が5月17日、東京地方裁判所で行われ、起訴内容を全面的に認めた。検察側は懲役2年6カ月を求刑し、即日結審した。同31日に判決が言い渡される予定だ。

 情状証人として、清原被告の親友で、元プロ野球選手の佐々木主浩氏が出廷した。同氏は公判終了後、記者団の取材に応じ、心境を語った。

 情状証人として出廷した理由について「友達、親友だから即決で決めました。(清原被告と電話で話した時に)ごめんな、ごめんなだけしか言ってこないので、僕は親友だから気にしないでくれと伝えました」と述べた。

 清原被告がいれた刺青について尋ねられると、「判決が出て、二人きりでいろいろ話をしたいと思います。刺青はないほうがいい。社会がそう思うなら、消したほうがいい」と話した。

 また、佐々木氏が初公判をすべて傍聴したことについて尋ねられると「彼のすべてを知ってこれからどうしたいんだという……みんなと相談する部分もあるので、それを全部知るために最初から最後まで聞いた。彼を思ってくれる仲間たちと彼を支えていきたい」と、清原被告の更生を支援していく考えを示した。

 法廷での清原被告の様子には「終始涙を流していた。本当に反省しているし、見ていて悲しくなりました」とし、今後の社会復帰については「野球をやってきた彼にはそれだけの精神力がある」と語った。

 佐々木氏は退廷する際、清原被告と握手を交わしたが、「言葉はなかった。(法廷での)ああいう顔は見たくない。早く笑顔の清原に戻ってほしい」と話した。(dot.編集部)