大学病院か総合病院かは、専門分野を極めるか、幅広いスキルを身につけたいか、自分の適性を考えて選ぶとよいでしょう。

 病院は、急性期、回復期、慢性期、終末期と、担う病気のステージによって、看護師に求められるスキルも異なります。

 急性期は命に関わる重篤な状態で搬送されてくる患者さんのケアを行うので、瞬時の適切な判断やテキパキとした処置が必要です。

 新卒看護師は経験を積むために急性期を選択することが多いようですが、よりスキルを磨きたいのであれば、救急搬送患者数が多い病院を選択するという方法もあります。

 回復期から終末期は、死と直面する患者さん、回復して退院する患者さんと、ステージによって異なるので、患者さんやその家族とのコミュニケーション
能力がより重要になってきます。

 病院によって、基本的には急性期でも、回復期、慢性期の役割も担っていたり、慢性期がメインでも一部救急の機能もあるようなところも。希望の病院がどういった役割を担っているのか、チェックしておきましょう。

(解説/看護学生のための総合情報サイト「マイナビ看護学生」統括本部長・木村雅人、構成/阿部桃子)

※週刊朝日ムック『看護師になる2016』より