おとぎ話を完結させるには、岡崎のような勇者が欠かせない。(Getty Images)
おとぎ話を完結させるには、岡崎のような勇者が欠かせない。(Getty Images)

 イングランド・プレミアリーグは現地時間24日に第35節が行われ、首位に立つレスター・シティがスウォンジーを4-0と一蹴している。残り3試合。地方クラブ(昨季がクラブ史上最高14位)のレスターの快進撃が続いており、奇跡とも言える優勝にまた一歩近づいた。

 日本人FW岡崎慎司は、そのおとぎ話の主人公の一人となっている。

 スウォンジー戦、岡崎は決して目立った活躍を見せていない。

 試合前の焦点は、「前節に退場処分を受け、出場停止になったジェイミー・ヴァーディーの穴をどう埋めるか」だった。走力を活かしてカウンターの軸となり、22得点を記録してきたエース。その代わりを務めたのは、スピードに関しては左サイドに入ったMFジェフリー・シュラップだったし、高さによって得点力を補ったのは長身FWレオナルド・ウジョアだった。ウジョアは貴重なゴールを叩きだし、チームを勝利に導いている。

 しかしレスターのスタイルベースを貫き通し、地力を支えていたのは岡崎だったと言えるだろう。

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