「恋愛スキャンダルといっても不倫でもない限りはファッション系の広告代理店はまったく気にしませんね。しかも水原の相手はファッショナブルな大人気アーティストでしょう。業界内ではむしろハクがついて出演料も高騰しましたよ。アンチによる攻撃も言い換えれば知名度や話題性につながりますから」(同)

 しかしながら、実際のところでレギュラー誌やタイアップなどを多く抱えているのは、かつて「経済効果100億円」と謳われた益若つばさのような、センスやライフスタイルが支持されているモデルなのだという。では、業界が「スケジュールが全くとれない」と嘆く、「今、一番影響力のあるモデル」と囁かれているモデルとは誰か。

「ファッションアイコン的なポジションは長い間、梨花(42)1人が独占していましたが、今はもう本人も第一線で露出するつもりはない。現在30~40代のママ女性に絶大な影響力があるのは雑誌『VERY』専属モデル・滝沢眞規子(37)ですね。スタイルはごく普通なのですが、ファッションセンスや経営者の夫をもつ暮らしぶりなどで人気を集め、読者出演から専属となった“特例”です。彼女を起用したいクライアントは溢れていますが、3人の子育て中ということもあり、ギャラで交渉してもなかなか出演してもらえません。片や10~20代は雑誌離れが進んでいるためか、今のところ卓越した存在はいない」(ファッション系広告代理店社員)

 そんな状況のなか、時代に迎合したのか、はたまた何かを見据えたのか「ギャラを下げたモデル」も存在するという。

「一時、元AKB48の篠田麻里子(30)はスケジュールもとれず、ほんの数カットの撮影で高額なギャラを提示されたこともありますが、現在は『ギャラの相談ができるモデル』になりましたね。優木まおみ(36)は、本人が継続的にファッション業界に出続けたいという強い意向があるようで、もともとギャラは低めでした。山田優(31)は、額面こそ下げないものの仕事内容はやや選ばなくなってきましたね。藤井リナ(31)に関しては、元キャバクラ嬢が手がけるブランドのイメージモデルを引き受けていて、業界で話題になりました」(同)

 浮き沈みが激しく、移り変わりが早いモデル業界だが、今度、どんなスターモデルが誕生するのか。(ライター・佐々木紀人)