さらに、松山の活躍は人気低迷に悩む男子ツアー、そしてゴルフ界活性化への起爆剤となる可能性も秘めている。スター誕生を待つ業界関係者も多いが、当の松山も「自分がこういうプレーをしていれば日本の男子ツアーの見方も変わってくると思う。良いニュースを届けるように頑張りたい」と発言。自他ともに自分の成績が日本のゴルフにどれだけインパクトを与えるか自覚しており、もはや日本のゴルフ界の将来は24歳の双肩にかかっているようにさえ感じてしまうのだ。

 ともあれ、次のメジャーは現地6月16日から始まる全米オープン。日本との時差がオーガスタと同じペンシルベニア州のオークモントCCで開催される。果たしてメジャー制覇にあと一歩と迫った松山は、私たちにどんなニュースを届けてくれるのか? 最終日となる6月20日は日本中が“寝不足”になることを期待したい。

文=田村一人