史上初の連覇を狙うバルセロナ。準々決勝1stレグでは際立った強さを見せた。(写真:Getty Images)
史上初の連覇を狙うバルセロナ。準々決勝1stレグでは際立った強さを見せた。(写真:Getty Images)

 現地時間4月5日と6日に、2015-16シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝、ファーストレグ(第1戦)の各4試合が行われた。

 ホーム&アウェー形式のファーストレグは、2戦合計180分の“前半”と表現されることが多い。どのチームも積極的にリスクを負う姿勢は見られず、4試合共にスローテンポな展開に落ち着いた。

 その中で大きなサプライズを起こしたのは、ヴォルフスブルク(ドイツ)だ。ホームにレアル・マドリー(スペイン)を迎えた試合で、両サイドを使った攻撃が機能し、2-0で撃破。特に左サイド、ユリアン・ドラクスラーの活躍が際立った。

 国内リーグの伝統の一戦、クラシコでバルセロナを破ったばかりのレアル・マドリーだが、その緊張感を持続することができず。あるいはヴォルフスブルクを侮ったのか、バルセロナ戦とは比べ物にならない、緩い守備が目についた。第2戦に巻き返しを図る。

 一方、シーズン終了後のペップ・グアルディオラ監督の退任が決まっているバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)は、ホームでベンフィカ(ポルトガル)を1-0で破った。

 しかし、盤石の勝利とは言えない。欧州屈指の堅守を誇るベンフィカに対し、サイドを中心に崩そうとするも、最後まで攻め切れず。前半2分の先制ゴールは幸先良く奪えたものの、特に後半は追いつかれてもおかしくない試合展開だった。ベンフィカホームの第2戦も、気が抜けない。

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