3月19日からNHK総合で放送が始まった大河ファンタジー「精霊の守り人」。子どもたちにも大人気のファンタジー小説『精霊の守り人』が原作だ。ドラマに主演する綾瀬さんは役になりきるために、今までにない試練をたくさん乗り越えたという。美人なのにどこか天然。そんな親しみやすい魅力を持つ彼女が、まったく新しい“顔”を見せてくれる。

 小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』4月号に掲載した、綾瀬さんのスペシャルインタビューを特別に公開する。

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 私が演じるバルサは、小さいころから武術を習い、短槍使いの名手となって女用心棒をしているような女性。今までこんなに男っぽい役はやったことがなかったので、声のトーンや歩き方、目線一つにもすごく悩みました。でもバルサに「なる」ために一番必要なことは、ちゃんとしたアクションができるかどうかです。槍を振り回すときも、殴りかかるときも、インナーマッスル(体幹)がしっかりしてないとヨロッとしてしまうので、撮影の3カ月前から毎日200回の腕立て伏せと30回5セットの腹筋をやって、殺陣の稽古にも通いました。段取りのアクションじゃないので、ちゃんと体が覚えるまでは大変でしたけど、アクションチームの方とは言いたいことは言い合う! 汗臭い! みたいな、部活のような感じでやれたのですごく面白かったです(笑い)。

 私は小さいころから男の子と一緒に走り回って、しょっちゅうひざをすりむいているような“おてんば”で、小、中、高とずっと運動部だったんですが、今回は部活の経験が本当に役に立ちました。砂地みたいな足場で槍を振り回して「フン!」と踏ん張るシーンも、部活で鍛えた足の筋力がないと無理だったと思う。本当にやっててよかったですね。

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AERA dot.編集部
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