アルビレックス新潟シンガポールの是永大輔CEO
アルビレックス新潟シンガポールの是永大輔CEO

 話は4カ月ほど遡る。2015年11月、日本代表はW杯アジア2次予選を戦うため、シンガポールとカンボジアに乗り込んだ。12日にシンガポールを3-0で下すと、翌日はチームもカンボジアに移動したため、いつもなら同じスケジュールでカンボジア入りするところだが、旧知の友人でアルビレックス新潟シンガポールのCEOを務める是永大輔君(38)から、「翌日はチームのリーグ最終戦があるので、ぜひ見に来て下さい」と誘われ、シンガポール滞在を一日延ばした。

 アルビレックス新潟シンガポールは、J1所属のアルビレックス新潟の下部組織で、2004年からシンガポールのSリーグに所属し、選手は全員が日本人だ。昨シーズンは最終戦で敗れてリーグ戦は3位。しかし、シンガポールリーグカップとシンガポールカップの2冠を達成した強豪でもある。

 試合後、スタジアム近くの屋台で、ギンギンに冷えたビールを飲みながら、東南アジアのサッカー事情を聞かせてもらった。屋台には、アルビレックス新潟シンガポールの選手も家族同伴で訪れ、長かったシーズンを和気あいあいと振り返っている。すると、彼らと離れて一人で食事をしていた青年が是永CEOにあいさつに来た。

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