ドリブルで敵陣に切り込む大儀見(写真・六川則夫)
ドリブルで敵陣に切り込む大儀見(写真・六川則夫)

 女子サッカーのリオ五輪アジア最終予選が2月29日に大阪で開幕し、なでしこジャパンは初戦のオーストラリア戦に1-3と完敗して苦しいスタートとなった。

 日本、オーストラリア、韓国、北朝鮮、中国、ベトナムの6カ国による1回戦総当たりのリーグ戦。アジアの出場枠は2と、昨夏のW杯には日本の他にオーストラリア、韓国、中国の4カ国が出場したことから見ても、W杯に比べるといかに五輪出場が“狭き門”かがわかる。

 それでも日本は過去3大会に出場し、前回のロンドン五輪では銀メダルを獲得した。そして今予選を前に佐々木監督を始め主力選手もリオ五輪での金メダルを目標に掲げるなど、高いモチベーションで臨んだはずだった。日本は、初戦で昨夏のW杯ベスト8でFIFAランク9位のオーストラリア、そして第2、第3戦で近年成長著しいアジアのライバル韓国と中国に3連勝すればリオ五輪の出場権をほぼ手中に収めることができる。そんな思惑、皮算用をかき消すオーストラリアとの初戦だった。

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