「野々村被告を初めて見ましたが、“自分が中心の人”との印象を持ちました。マスコミ取材では“被害者”と言いたかったのでしょう。かなり怒っている様子は伝わりました。でも、事件の話となると打って変わって何も話さない。責任能力の有無の議論もありましたが、あの振る舞いをみると、もう少しきちんと調べたほうがいいのかもしれません」(神戸市に住む会社員27歳男性)

 当然であるが、野々村被告に手厳しい声もある。

「事件のことは『記憶にございません』で通していたが、事件とは関係のないマスコミ取材については“被害者”として、はっきりした口調で話していた。自分に都合の悪いことははぐらかしている印象を持ちました。」(神戸市に住む主婦46歳)

 野々村被告に責任能力があるかどうか議論がわかれるところだが、今回の公判では医師の鑑定書などの提出はなかった。しかし、野々村被告からは、以下のような発言も飛び出している。

「逮捕され、留置場に入れられて、裁判で晒されて、そんな精神状態ではとても答えられません」

 次回公判は4月25日に開かれる予定だ。

(フリーランス・ライター・秋山謙一郎+dot.編集部)