また、「声がこもって伝わりづらい」「あいさつしてもわかってもらえなかった」といった、対人面で困った経験も目立った。逆に「会いたくない人に気づかれなかった」「しゃべりたくないときのカムフラージュ」のように、役に立ったエピソードもあり、人間関係の複雑さがうかがえた。そんな回答のなかで驚かされたのは、マスクを着用していることを忘れていて、そのまま飲み食いしてしまったという人が、意外にも多数いたことだ。常時マスクを着用していると、まさに「体の一部」となっているのだろうが、特にカレーを食べるときには注意してほしい。

 こうした「マスクの困った」に対応した商品も続々と登場している。株式会社ノース ヴィレッジは、長時間かけても耳が痛くならないどころか、そもそも耳にかけないマスクを開発し、現在日本国内特許に加えて、国際特許を出願中だという。また、息苦しくないマスクや、声がこもらないマスクも多数販売されているので、ぜひ試してみて欲しい。

 マスクの困ったの中でも最も多かった「メガネが曇る」。困っている人が多いだけに、真っ先に対応する商品が開発されたにもかかわらず、それでも曇ってしまうという残念な声もあるが、ネットで検索してみれば、曇らない方法をたくさん指南してくれる。特に内側に折り込む方法が効果的なようで、俳優の鈴木亮平さんも自身のブログで紹介しているので、参考にしてほしい。

 伊達マスクはもちろんのこと、風邪・インフルエンザや花粉対策と、何かとマスクが入用になるこの季節。メガネを曇らせたり、息苦しくてハアハア言ってみたり、モゴモゴしゃべって不審がられたりしないように、自分に合ったお気に入りのマスクを探してみてはいかがだろうか。