格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015」が12月31日、さいたまスーパーアリーナで行われ、大相撲元横綱でプロレスラーの曙太郎がボブ・サップと対戦した。曙は後頭部からの流血により2回判定負け。1回KO負けを喫した2003年の大みそか以来12年ぶりの再戦だったが、リベンジを果たすことはできなかった。

 12年前の対戦では、K-1デビュー戦ということもあったが、屈辱的なKO負けを味わった曙。投げ技、関節技ありのシュートボクシングルール(前回はK-1ルール)での対戦となった今回は、1Rの途中で曙が後頭部から出血し、試合は中断を余儀なくされた。

 2度のドクターチェックが入った1Rだが、内容的にはサップ優勢だった。終盤はサップのパンチ連打の前に、曙は耐えるのみで、見せ場を作ることはできなかった。

 試合が決まったのは2R。4度目のドクターチェックの後に2R途中まででの判定決着が発表され、3-0でサップの勝利となった。12年ぶりの再戦で注目を集めた一戦だったが、サップにイエローカード(後頭部への攻撃)が出されるなど、ファンにとっては不満の残る結果となった。

(ライター・嶋中貴史)