女子フリーの演技後、キスアンドクライでカメラに向かって手を振る浅田真央(c)朝日新聞社
女子フリーの演技後、キスアンドクライでカメラに向かって手を振る浅田真央(c)朝日新聞社

 フィギュアの全日本選手権の女子フリーが27日、北海道の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われ、前日のショートプログラム(SP)で首位に立っていた宮原知子(関西大学中・高スケート部)が合計得点212.83点で優勝した。2位には樋口新葉(日本橋女学館・195.35点)が入り、SPで5位発進となった浅田真央(中京大・193.75点)は3位となった。

 これにより、来年アメリカで開催される世界選手権の出場選手が、男女とも出そろった。男子シングルは羽生結弦(ANA)と宇野昌磨(中京大中京高校)の2名、女子シングルは宮原、本郷理華(邦和スポーツランド)、浅田の3名が出場権を獲得した。

 世界選手権に向けて、羽生は次のようにコメントした。

「今回の大会では悔しい思いもすごくしました。今シーズンを通して成長できている部分とできていない部分とたくさんあります。世界選手権にむけて僕も一層練習して、いい演技ができるようがんばります」

 一方、今回辛くも世界選手権の切符を手にした浅田は、「SP終わった時点では世界選手権どうなるかなという思いと、フリー大丈夫かなという思いはあったんですが」と今大会を振り返り、世界選手権に向けての思いを次のように話した。

「こうして今日終わってみて、世界選手権(代表)に選ばれたということで、私自身も練習を積み重ねて、世界選手権で今日よりももっといい演技ができるように頑張りたいと思います。みなさん応援よろしくお願いいたします」

 世界選手権は来年3月末にアメリカのボストンで開催される。

(ライター・横田 泉)