用賀ヒルサイドクリニック・鈴木稚子院長 
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用賀ヒルサイドクリニック・鈴木稚子院長 

 お正月で欠かせない食べ物の一つが、。この時期ならではの食べ物ではあるが、正月太りの原因とも思われがち。用賀ヒルサイドクリニックの鈴木稚子院長によると、食べる量を守れば体重増を防げるようだ。その目安とは。

「男性の場合は1日2つを目安に。切り餅1つのカロリーが120カロリー前後なので、120カロリー×2で、ちょうどご飯1膳分になります。お餅はご飯より満腹感が長く続くので、間食防止に効果的。1日2つまでなら、ダイエットの味方になってくれます。女性や代謝の落ちてきた高齢の方は、1つを目安にしてください」

 なんと、量を抑制すればダイエットの味方にもなってくれるのだ。とはいえ、食べ方によっては、やはりハイカロリーになってしまうのでは。お雑煮、きな粉、あんこ餅、磯部巻きなど、さまざまな食べ方があるが……太りにくい食べ方はあるのだろうか?

「オススメは、野菜をたっぷり入れたお雑煮。食物繊維が消化を助けるので、脂肪になりにくくなります。また、食後の体温も上がるので、エネルギーが消費されやすくなります」

 一方で気を付けたいのは、あんこ餅などの「甘い」食べ方。しかし食べたいのを我慢するのはあまりよろしくないようだ。

「甘いお餅が好きな方は、無理して我慢しないこと。我慢するとその分、おせちの中で太りやすい、栗きんとんや伊達巻き、黒豆などを食べる量が増えてしまうことも」

 そこで気を付けたいのが、甘い餅の食べ方。こんなところに注意するといいという。

「甘いお餅が食べたい場合は、小さい丸餅(切り餅の半分以下のサイズ)や、薄くスライスされたものに変えて、お餅自体のカロリーを抑えましょう。少量でも食べることで、脳は満足します。もちろん、自分で小さくカットしてもOKです。ちなみに、お餅は主成分が糖質なので、夜遅くは禁物。日中に食べることをおすすめします」

 食材や食べ方を少し変えれば、お正月太りは予防できる。年明けに「太った」と、指摘されることなく、軽やかな体で1年をスタートさせよう。

(ライター・渡辺恵理)