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年代別ベストナイン
年代別ベストナイン

 プロ野球阪神タイガースの球団創設80周年記念として『阪神タイガース総選挙DVD』が12月16日にリリースされた。収録されている映像は放送局の壁を乗り越え、朝日放送と毎日放送が所有するものの中から、過去の名場面を発掘し収録。あの「バース・掛布・岡田のバックスクリーン3連発」、「金本 左手を骨折しながらの片手安打」などそれぞれの世代で記憶に残る名場面が収録されており、昨シーズンのタイガースの成績にモヤモヤしているファンにとっては、気分が晴れるような嬉しい企画となっている。

 さて、このDVD注目の企画は、タイトル名にもある「総選挙」だ。

 2015年の10月下旬から投票が実施されていた「阪神タイガース総選挙」は、4つの年代でポジションごとにひとりずつ選手を選ぶ形式に加え、「代打」「中継ぎ」「押さえ」といった枠でも選手を選べる。この総選挙によって選ばれた各選手について、その活躍シーンが映像で楽しめるという構成になっている。

 さて、ベストナインに選ばれたのはどんな選手たちだろうか?まずは「総選挙」という言葉からの連想で「センター(中堅手)」から紹介する。

 年代は4つのブロックに別れている(1964以前、65~84年、85~2002年、2003年以降)。古い方から順番に紹介すると、阪神の各年代を代表するセンターは、田宮謙次郎、北村照文、新庄剛志、赤星憲広の各選手という結果となった。

 投手から外野手に転向し大活躍した田宮。85年優勝の一翼を担った強肩の北村。タレント並みの人気選手新庄。そして5年連続盗塁王となった「赤い彗星」赤星。それぞれ個性豊かな名選手だが、その去り際も記憶に残るものだった。当時の阪神ファンを落胆させた田宮の放出。さらに、世間を驚かせた新庄の大リーグ移籍。そして赤星は頸部の故障が原因で突然の引退となった。こうした出来事も、ファンの投票に影響を与えているのかも知れない。

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