大学入試の出願時期が近づいてきた(※イメージ)
大学入試の出願時期が近づいてきた(※イメージ)

 いよいよ大学入試の出願時期が近づいてきた。私立大学の併願プランに頭を悩ませている受験生も多いだろう。かつては、併願受験といえば、試験日をにらみ複数の大学を受験する、というのが一般的だったが、昨今は科目選択方式やセンター試験利用型など多様な入試を方式が導入されていて、同じ大学の同じ学部を複数回受験できるというのも当たり前。希望の大学・学部に挑戦できるチャンスが増えているのだ。

 そこに、近年、相次いで導入されているのが「全学部統一入試」だ。共通の試験を受ければ、複数の学部の合否判定が受けられるというもの。二つ目の学部からは入学検定料が割安になる。費用も労力もお得なのだ。年々導入する大学が増え、MARCHをはじめ全国の有名大学の多くが実施している。「どうしても行きたい!」という大学があるなら、これを利用しない手はない。

 なかでも最大規模が、日本大学で実施する「N方式」だ。日本大学は、ご存じ日本最大級の総合大学。2016年度からは医学部と、同年度に新設される危機管理学部とスポーツ科学部もN方式に参加、計12学部(法、商、国際関係、危機管理、スポーツ科学、理工、生産工、工、医、歯、松戸歯、薬)+短期大学部(5学科)で全学部統一入試が実施される。

 N方式の大きな特徴の一つは、異なる学部間でも同一学部内の複数の学科でも併願できることだ。例えば1度の受験で法学部の5学科(法律、政治経済、新聞、経営法、公共政策)すべての合否判定を受けることも可能だ。もちろん、人文系のなかで法、商、国際関係各学部といった異なる学部の各学科の併願もできる。複数の学科を併願した場合、2学科目からは入学検定料が1学科につき一律2万円の割引になる。

 N方式と、各学部独自問題の入試、センター試験利用型入試などを併願することもできる。また、後期日程の3月4日には、法、経済、商、危機管理、スポーツ科学の5学部でN方式第二期も実施される。全国15の会場で行われるので、自宅から近い会場で受験することができる。日本大学学務部入学課の中村好延課長は「最後まで諦めずに、全力を尽くしてください」とエールを送っている。