高級すぎる本革カバーも登場!アナログ手帳「yPad6」 ライバルは「iPhone6」? 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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高級すぎる本革カバーも登場!アナログ手帳「yPad6」 ライバルは「iPhone6」?

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(図1)右側のおじさんの眼が特徴的

(図1)右側のおじさんの眼が特徴的

(図2)寄藤氏が実際に使っていた大判チャート。yPadの原型

(図2)寄藤氏が実際に使っていた大判チャート。yPadの原型

(図3)前田さん愛用のyPad half S。右ページにはCHIGIRUも見える

(図3)前田さん愛用のyPad half S。右ページにはCHIGIRUも見える

(図4)Premium Ultra Super Leather Cover(プレミアム ウルトラ スーパー レザーカバー)

(図4)Premium Ultra Super Leather Cover(プレミアム ウルトラ スーパー レザーカバー)

 アートディレクター・寄藤文平という名前よりも、この絵(図1)に見覚えのある人は多いだろう。

 日本たばこ産業(JT)のマナー広告「大人たばこ養成講座」や東京メトロのマナー広告「家でやろう。」などの広告制作などのデザインで人気の寄藤文平氏。『元素生活』(化学同人)『ウンココロ』(実業之日本社)など、ベストセラー著作まである。売れっ子の寄藤氏が進めている案件は両手両足では足りず、もう15年以上も、常時40本以上の仕事を同時にこなしている状態だ。

 そんな寄藤氏が、自らの仕事をスムーズに進めるため考案したアナログの大判チャートがある。(図2)

 日付が書き込める左側にはタイムスケジュール(時間割)を、右側にはプロジェクト毎のデイスケジュール(日割)を記入する。こうすることで、個々の仕事の流れと、その日の時間の流れが一度に見渡せることになる。たったそれだけのことで、忙しくてめちゃくちゃに見えた毎日にリズムが生まれ、頭が整理されたと言うのだ。

 以来10年以上、寄藤氏はその大判チャートを愛用し、より使いやすく改良を加えている。それをコンパクトにまとめたのが高機能アナログ手帳「yPadシリーズ」だ。iPad発売と同時期に、「アノPadよりも軽く、高機能」をうたい文句に発売して今年で6年目。『yPad 6』は、このほど新発売されたiPhone6sに負けない機能を誇っている。

 そんなyPadに魅せられたひとりに、液状のり「アラビックヤマト」で有名なヤマト株式会社に勤務する前田はるかさんがいる。同社の商品企画部で活躍する彼女にとって、アイデアやスケジュールを書きながら頭を整理することができるyPadはなくてはならないアイテムだ。(図3)前田さんは、yPadにアイデアの種を書き込んで、そこから「CHIGIRU」というヒット商品を生み出した。「CHIGIRU」は、5ミリの方眼ミシン目に沿って自由な大きさにちぎれる粘着メモだ。新時代のフセンと言っていい。ちなみに「CHIGIRU」は5ミリ刻みの補助線が付いているyPadのスケジュールシートにもぴったりはまる。

 そんな前田さんは、yPad好きが高じて、なんと、自社でyPadの専用カバーを作ってしまおうと思い立った。前田さんが勤めるのは、年間約2200万本を売るアラビックヤマトを主力製品とする会社なのだが、そこで手帳カバーも作ってしまおうというのだ。のりとはずいぶん違った商品だが、前田さんにはアラビックヤマトの革カバー商品を作った経験もあった。そこで、思いきって寄藤氏に相談してみると、とても喜んで協力を約束してくれた。その後試行錯誤して作り上げた商品は、寄藤氏がデザインを手掛けるタブロイド「蔦屋通信」を発行する代官山 蔦屋書店で、『yPad 6』先行発売&専用カバー発売記念フェアと銘打ち販売された。

 蔦屋書店の渡部さんは、「yPadはもともとクリエーターに人気ですが、ビジネスマンをはじめとした忙しい人ほどハマる商品。アナログならではの機能性と使い勝手は、当店のユーザー層である質の高いものを選ぶお客さんにマッチすると思いました。実際フェアをやってみると、数冊のビジネス書と一緒にyPadを購入する(おそらく仕事のできる)ビジネスマンの方がよくいらっしゃいました」という。

 前田さんが企画した総本革製のカバーは、yPad用が1万7千円(税抜)、yPad half用が1万2千円(税抜)と飛び切り高価だか、それは品質にこだわったためだ。総本革カバーは創業62年のSHOESbakeryの職人によって一つ一つ手作りされている。カバーの名前は、前田さんが寄藤さんと相談して決めた。その名も「Premium Ultra Super Leather Cover(プレミアム ウルトラ スーパー レザーカバー)」。(図4)

 税込み1620円のアナログ手帳を、10倍以上する価格の本革カバーで包むというのは、かなりのぜいたく。しかし、クリエーターの創造力を生むツールは、高い実用性だけではなく、このカバーのような遊びの部分も必要なのではないだろうか。代官山 蔦屋書店での売り上げはすこぶる好調だった。


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