映画「図書館戦争」は本を読む自由を守る武装組織の活躍を描いている(イメージ、映画とは関係ありません)
映画「図書館戦争」は本を読む自由を守る武装組織の活躍を描いている(イメージ、映画とは関係ありません)

 岡田准一(34)が主演する映画『図書館戦争 ~THE LAST MISSION』が10月10日に公開される。これに先駆けて、5日にはドラマスペシャル「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」(TBS系)が放送された。2013年に公開された『図書館戦争 LIBRARY WARS』は興行収入17.2億円と大ヒット。その続編となる今回も、本を読む自由を守る武装組織“図書隊”の鬼教官・堂上篤を岡田が、その部下である笠原郁を榮倉奈々(27)が演じている。

 9月に行われた完成披露試写会で、岡田は「今回はいろいろなパターンのアクションシーンが詰め込まれています」と語ったが、岡田のアクションシーンは「日本の俳優の中でも群を抜いている」(映画関係者)というほど定評がある。
 
 今年の第38回日本アカデミー賞では、『永遠の0』で主演男優賞、『蜩ノ記』では最優秀助演男優賞を受賞した。これらを同時に受賞するのは史上初の快挙。それだけ岡田の演技が優れている証拠だといえるわけだが、どのあたりが評価されているのか。スポーツ紙記者は、こう解説する。

「岡田は07年のテレビドラマ『SP』の頃から役作りのために、格闘技を始めました。護身術の訓練として、棒やナイフを使うフィリピン武術『カリ』を習得し、この成果が迫真のアクションにつながった。以降の作品でも、アクションシーンは全て彼自身が実演しています」

 そもそも、岡田自身が「世界中の格闘技の名前を言える」と語るほどの「格闘技オタク」。「カリ」と、故ブルース・リーが創始した格闘術「ジークンドー」について、インストラクターとして指導に当たれる免状も取得したという。

「さらに、初代タイガーマスクこと佐山聡が創始した格闘技『修斗』もマスターし、他にも居合やブラジリアン柔術にも取り組んでいます。NHK大河ドラマの『軍師官兵衛』でもみせたように、時代劇の殺陣や所作も若手俳優の中ではナンバーワンといっていいでしょう」(前出のスポーツ紙記者)

 侍を演じてハリウッドを熱狂させたのは三船敏郎や渡辺謙。彼らに続いて、岡田がハリウッド映画で華麗なるアクションを披露する日も遠くなさそうだ。

(ライター・浜中こまき)