(2)歩きながら見るパリの街並み

「花の都」という名にふさわしい美しい街並みが広がるパリ。凱旋門にのぼれば、エトワール広場から放射状に12本の通りが伸びる、見事に区画整理されたパリの街並みが眺められます。また、ノートルダム寺院の塔から見下ろすセーヌ川も風情があります。

 でも、私が一番パリらしいと思うのは、整然と区画整理された街並みを歩くこと。たとえば、オランジュリー美術館のあるチュイルリー公園の左右対称のフランス式庭園を楽しみながら、隣接するコンコルド広場へ。そして、左手にセーヌ川を眺めながら、シャンゼリゼ通りへ入ります。通りの奥に建つ凱旋門を目指し、おしゃれなブランドのお店やカフェのあるマロニエの並木道を歩けば、気分はもうパリジェンヌやパリジャンです。

(3)ワイナ・ピチュから見下ろすマチュ・ピチュの遺跡

 マチュ・ピチュは、ペルーのアンデス山麓に属する山の上にあるインカ帝国の遺跡です。「空中都市」、「天空の都」などといわれますが、2430mの断崖にこつぜんと現れるその姿は本当に神秘的です。

 とくに、マチュ・ピチュ(「老いた峰」という意味)の背後にあるワイナ・ピチュ(「若い峰」という意味)という尾根から見た景色は感動的です。コンドルが羽を広げた形に広がるマチュ・ピチュの遺跡群と何十段も連なる段々畑が見下ろせます。

 マチュ・ピチュからワイナ・ピチュへは登りになりますので、体力のあるうちにぜひ見に行きたい絶景です。