「世話好きだからか。実生活では子供がいないのでお母さんではないのにとすねてみたり……。でも、おばさんって呼ばれるのは嫌かな。お姉さんでもないんだけど。まだ“お見合いおばさま”って言ってくれたほうがいいのよ!」

 こうミチコさんはむくれた様子をみせながらもその表情は満面笑み、縁結び役の喜びを隠さない。今年に入ってミチコさんがまとめた縁はこの男性だけに留まらない。大学時代の後輩女性2人の縁も取り持った。その縁を取り持つ方法はいかにも現代風だ。

「友人男性が勤める会社の部下、20代男性2人をLINEで紹介してもらいました。彼らのLINEのIDを私の後輩女性2人に転送、あとは、『LINEで若い者同士お互いにやりとりをしてね』とお願いします」

 お見合い写真と釣書を持たずとも、LINEやFacebookといったSNSなら顔写真もプロフィールもわかる。今や、SNSは「お見合い」にも活用できるのだ。

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