「『モテるバツイチ』は紹介した女性ともマメに連絡を取ります。交際には至らなくてもいいお友達になる。ここが『イケてないバツイチ』との大きな違いです」(冒頭部で紹介したエミさん)

 「イケてないバツイチ」は、女性を紹介されてもまず連絡を取らない。それどころか紹介してくれた人に、「あの人は、ここがどうも自分とは合わない。なぜなら……」と事細かく難癖をつけてくる。これだと結婚どころか、出会いすらもままならないなぜ前の妻から愛想を尽かされたのかその反省もなければ今後の教訓として活かしていないところがある。

「遅刻をしない、お金を大事にする、穴場的な素敵な喫茶店やバーを知っている――こんなことは男性なら当然です。モテる、イケてないの違いは“女性を大事にした生き方”をしているかどうかです。女性は、すこしでも時間を共にすれば男性の本質を見抜く本能を持っています。ごまかしは効きません」(ジュンコさん)

 婚活経験のあるオーバー35女性の話を総合すると、「イケてないバツイチ」は、“これをやったらおしまいよ”ということを平気でやってしまうところがある。

 遅刻、前妻の悪口は言うに及ばず、度を越えた価値観の押し付けや、ただ年齢を重ねただけで人としての深みがまったくみられない無礼な振る舞いや言動を平気でする。

 これらは女性が許せる範囲の限界を超えるともう付き合えない。女性は些細なことでもちゃんと記憶しているからだ。

 この女心を理解するためには、まず、いろんなタイプと女性と会ってみることだ。好き嫌い以前に、女性と会うことで得られるもの多い。そもそも女性の好き嫌いが激しいようでは、せっかくの良縁をドブに捨てているも同然だ。

 ひとまず女性と会って自らの行動を振り返る。モテる男性は常にそれをしている。イケてない男性に欠けているのは自らを振り返らない、そこに尽きよう。

(ライター・志村ひな子)