結婚式の内容は国によってかなり異なる様子
結婚式の内容は国によってかなり異なる様子

 結婚式といえば、人生の一大イベントのひとつ。式に向けて、多くの新郎新婦は少なくとも半年、長い場合は1年以上もの時間を費やして準備を行う。手間やお金をかけ、家族や上司も巻き込んだ壮大な宴会。それが日本の結婚式だ。ところが、お隣・韓国では、ちょっと事情が違う様子。今回は知ってるようで知らない、日本とあまりにも違う韓国の結婚式事情をご紹介しよう。

 日本の結婚式で最初の大仕事といえば、招待状の準備と発送だ。ゲストのリストアップに名簿づくり……席を決めるのもひと苦労だ。それに友人といっても、誰を呼ぶかで迷うことも多い。この子は何年も連絡取ってないし、この子は結婚式に呼ぶほどじゃないかなあ……なんて、人数のバランスを考えつつ、試行錯誤が必要になる。

 そんな日本に対して、韓国では、まず電話だ。思いつく友人に電話かけまくる。誰を呼ぶか、呼ばないかで悩むことなく、たいして仲良くない友人にも、とにかく電話してみる。そして、出席の返事をもらえた人に招待状を発送するのだ。でも、そんなに仲良くない人を呼んでもいいのだろうか? 韓国出身で、これまで数々の地元の結婚式に出席してきたAさんは次のように話す。

「実は韓国では、結婚式はさほど仲良くない友人も招待するイベントなのです。だから出席人数も、ものすごく多いんです」

 韓国で結婚式は、日本よりも気軽に誘うことができるイベントのようだ。その理由は、式の内容や仕組みを知ることで理解できる。

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