看護師の制服は機能的に進化している
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「看護師になる」(週刊朝日MOOK)朝日新聞出版定価:980円(税込み)Amazonで購入する
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朝日新聞出版
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 ナースといえば、白いナースキャップにワンピースがトレードマーク。だが、現在ナースの服装は変わりつつある。

 まず、現在多くの病院でナースキャップは廃止されている。

 衛生面の問題があるからだ。ナースキャップを毎日洗濯することは困難で、頭部の皮脂やフケが付き、感染源になる恐れがある。また、機能面では、処置中に器具にひっかかるなどして、作業の邪魔になることも懸念されている。

 スカート姿より、パンツルックが主流になりつつある。現場で忙しく立ち働き、患者を介助することが多いナースにとっては、裾を気にしなければならないスカートより、パンツスタイルが便利だからだ。また、病態の急変にも迅速に対応できるよう、サンダルよりスニーカーを採用するところが増えた。

 そのほか、手元に近い袖口の汚れは衛生問題につながるため、看護師の制服は年間を通して半袖がスタンダードだ。ユニフォームの色は、白だけでなく、えんじや淡いピンク、青、グリーンなど病院により異なる。

「なんだか物足りない」「前のほうがかわいかった」という声も聞こえてきそうだが、看護師の仕事内容が「かわいい」とは違う次元にある。看護師のユニフォームは、患者のために機能的に衛生的に変化しているのだ。

※週刊朝日MOOK「看護師になる」より抜粋