「看護師になる」(週刊朝日MOOK)朝日新聞出版定価:980円(税込み)Amazonで購入する
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朝日新聞出版
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看護師が活躍する場は多岐にわたる @@写禁
看護師が活躍する場は多岐にわたる @@写禁

 看護師を志望する学生が増えている。その理由のひとつが、就職時の選択肢が多く、バラエティに富んでいる点だ。

 ほとんどの看護師は、まずは病院に就職し、そこで数年間研鑚を積む。ひとくちに病院といってもいろいろで、大学病院や地域の基幹病院、クリニックなどがあり、勤務形態や仕事内容は異なる。病棟のある病院は24時間態勢で患者に対応するため、夜勤がつきものだ。だが個人経営のクリニックや診療所は、日勤のみで夜勤がないところもある。

 地域医療の現場で働くという選択肢も、近年注目を浴びている。老人福祉施設や障害者施設、訪問看護ステーションなどがこれにあたる。これまでは、ベテランが支えるイメージの強かった訪問看護でも、新人を受け入れる体制の現場も増えてきた。

 国際緊急援助隊などの医療チームに所属し、災害時に海外に派遣されたり、日本青年海外協力隊に所属して海外に赴くなど、国際社会に貢献するという道もある。

 そのほか、イベントナース(コンサートやイベントなど)、ツアーナース(旅行に同行する)、シップナース(船に同行する)、産業看護師(企業や遊園地などの医務室で働く)、保育園・幼稚園・託児所、健診ナースなど、看護師の就職先は実に多彩だ。

 また、看護師のキャリアも多様化している。経験を積むだけでなく、看護教育者になる、管理職に進むというキャリアパスのほか、より専門的なスキルを伸ばして活躍する、認定看護師や専門看護師という選択肢もある。

 看護師は、一生資格を保持でき、そしてキャリアを磨いていける、貴重な職種なのだ。

※週刊朝日MOOK「看護師になる」より抜粋