■吉田&伊藤家の食卓

伊:朝、食べたカレーが腐ってたんだよね。

吉:僕はさっき昼食べたんですけど、あれ作ったの何日前?

伊:3日前かなあ。

吉:ちゃんと冷蔵庫には入れてたんですけど、酸っぱくて。ただ僕は意外と腐敗臭に敏感な方なんですけど、嫌な匂いがそんなにしなかったんですよね。

伊:だいたい腐っているかいないかのときって、吉田さんに味見してもらうじゃない。でも朝起きてこなかったから、娘に食べさせちゃったの。子どもに腐ったカレー食わしただなんてダメだから、腐ってないと思うようにしたんだけど食べたら酸っぱい。

吉:結局、僕も判断下せなくて全部食べちゃったんですけど、実を言うとすごく不安で。ステージ上でお腹痛くなったらどうしようって……。

伊:先生、うんこオチは良くないと思う……。

吉:ほらうちって、俺が糠漬け作ってるじゃない。だからカレーもいい乳酸菌が発酵したんじゃないかな。

伊:そんなのってあるのかな?

吉:食えなくはなかったし。あと俺、カレー粉を足したんだよね。それでもう分からなくなっちゃってたんだよね。

伊:というような毎日なんだよね、私たち。

吉:僕の部屋の本棚にレトルトカレーの箱入りのやつが置いていまして、それをよくこの人が勝手に持っていって昼飯に食べたりして。

伊:本やDVDとかと一緒に並んでて、なんだっけ、私がよくレトルトカレーと間違えるやつ。

吉:「荒野の用心棒」。パッケージがちょっとレトルトカレーっぽいんだよね。

伊:そうそう、パッケージが黄色いからカレーに見えるの。厚みもね。

吉:あ、でも俺ね、食われたくないやつは奥に隠してるんだよね。

伊:隠してある場所は知ってる。押入れの、あっちのね。

吉:分かってますね……、カップラーメンをそこから盗んで食べてるよね。理佐さんは友だちと飲んで午前様のときがあるんですけど、そのときは盗んで何か食ってますね。だから歩いても、そんなんじゃダメだよって感じだよね。

伊:私、食べたら補充しといてって言ってるよね。

吉:だったら、カップヌードルライトでいいかって。なんで俺が考えなくちゃいけないんだ。

伊:私が太ってるからねえ。

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