人間、50歳を過ぎると、20代の部下やバイトとなかなか話がはずまないことだって多い。そんな彼らと入れ替わってみる。

「大谷さんに何を話せばいいんだろう」

「下手に話しても、突っ込みを入れられるだけかもしれないし……」

 そんなふうに考えてしまうだろう彼らの気持ちに気づく。

 この「入れ替わりの術」、時間と心に余裕がある時に楽しく使ってみるといい。

 自分がイライラしている時には、なかなかうまく使えない。

 でも、ふだん時間がある時に使っていると、けっこう役に立つ。

 うまくコミュニケーションが取れるだけでなく、人にイライラしなくなる。

 仲間や家族だけでなく、わたしは、この術をまったくの他人にも使う。

 たとえば、わたしのセミナーや研修に来てくれたお客さんと入れ替わってみる。

 いろんな年齢のいろんな職業の人と入れ替わってみる。

 そうすることによって、

「この話じゃ伝わらないかもしれないなあ」

「もっと、具体的にしたほうがいいかも」

 など、いろんなアイデアが浮かぶ。

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