週刊朝日2014年3月7日号 表紙の浅田真央さん
週刊朝日2014年3月7日号 表紙の浅田真央さん

 フィギュアスケートの元世界女王で、競技生活を休業していた浅田真央(24)は5月18日、都内で開かれた記者会見で、正式に現役復帰を宣言した。

 浅田は「試合に出場するために5月から練習している。100%復帰するつもりでやっている。去年のレベルまで戻すことを目標に突き進みたい」と語り、意欲を示した。

 さらに、復帰を決断した理由について問われると、「1年間休養してきた。自然と試合が恋しくなった。試合でいい演技ができた時の達成感を感じたいと思ったのもひとつの理由。今は試合に出場できる状態に持っていくために毎日練習している」と話した。

 復帰に向けて、いつ気持ちが傾いたのかとの質問には、「3月に先生(佐藤信夫コーチ)に相談し、5月から共に練習をしている。ソチ五輪と世界選手権の後にはやり切った思いがあったが、スケートをしない生活が長かったんですが、スケートを滑ったときに、自分にはスケートが欠かせないと思うようになった。練習を重ねるうちに、試合に出たいと思い始めた」と答えた。

 一方、次回の五輪出場については、「現時点でも今シーズンはスタートし、練習をしている。うまくいけば試合に出られるかもしれないが、現時点では五輪は考えていない。今は自分の目標に向かっている」と話した。

 自らの目標については、「昨年の世界選手権のレベルまでもっていかないと試合に復帰できないと思う。そのレベルにまで戻すのが今の目標です」と語った。

 浅田は昨年2月に開かれたソチ五輪で6位入賞した。翌月の世界選手権で優勝を果たしたが、進退について「ハーフ、ハーフ」とし、1年間休養していた。今年5月、佐藤信夫コーチ(73)に再び指導を依頼し、新横浜スケートセンターで練習を再開していた。