むし歯になりやすいおやつは、砂糖(ショ糖)が多く含まれ、歯にくっつきやすいもの。果物やせんべいにも糖は含まれますが、果糖やでんぷんは歯にくっつきにくいため、なりにくいのです。

「自然の甘さで食べられるさつまいもやかぼちゃなど、野菜のおやつはいいですね」

 甘いものを与えるときはお茶や水を必ず飲ませるようにするなど、組み合わせにも工夫が必要です。

■むし歯になりやすいおやつ ワースト5はコレ!

 砂糖を多く含み、口の中にとどまる時間が長いあめ、チューブ入りアイスキャンディー、ガム(砂糖入り)、グミ、キャラメルがむし歯になりやすいワースト5。なるべく避けましょう。

 また、ほ乳瓶で甘い飲み物を飲ませるのは厳禁。だらだら飲みになりやすく、糖が口の内に残りやすくなります。
マグやコップで飲むだけでむし歯リスクは減ります。

■むし歯になりにくいおやつ ベスト5はコレ!

 砂糖を含まず食べかすが残りにくい果物、おにぎり、せんべい、にぼし、さつまいもなどがベスト。酸が強い果物は歯を溶かしやすいので、食べ過ぎや寝る直前に食べるのは避けましょう。

井上美津子(いのうえ・みつこ)
昭和大学歯学部教授。昭和大学歯科病院の小児歯科で数多くの子どもたちの歯の治療と研究に当たる。著書に『じょうずにかんでしっかりゴックン』(芽ばえ社)、『食べる力はどう育つか』(大月書店)など

※AERA with Baby6月号より抜粋