『偏差値35でも有名大学合格! 落ちこぼれの逆転受験術』(朝日新聞出版)/碓井孝介著/定価:1296(税込み)Amazonで購入する
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 落ちこぼれだったのに、高校3年間の勉強で人生が変わった――。『偏差値35でも有名大学合格! 落ちこぼれの逆転受験術』(朝日新聞出版)を出版した碓井孝介さんは、中学校で習得すべき内容もあやふやなまま「中の下」レベルの高校に進学。「このまま落ちこぼれの人生も楽なんじゃないか」と思っていたところ、担任教師に「洗脳」されて生活を一変させ、偏差値60水準の志望大学に合格し、在学中に司法書士試験に合格、その後は公認会計士試験にも一発合格した経歴を持つ。

「低偏差値から東大、早慶合格という人もいます。でも、その人はもともと潜在的に持っているものが違う可能性が高い。夢を見るのもいいけれど、まずは確実に狙えるところを目標に定めるべき」という碓井さんが、“落ちこぼれ”を脱して人生を変える勉強法を語る。

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「うちの子って、落ちこぼれ?」

 そう思ったことはないだろうか。学校のテストも全国模試も偏差値はいつも平均以下、なにより一定時間、机に座って勉強することすらできない。実は、このような子は少なくない。

「成果を上げていると評判のノウハウを取り入れているのに、なぜうちの子だけ?」

 この問いに私はいつもこう答える。そういう子には「脱・落ちこぼれのための受験ノウハウ」が必要だと。

 その根拠は私自身の勉強人生にある。高校1年生当時の全国模試での偏差値はたったの35。そこから一念発起して猛勉強の末、関西の有名私大群「関関同立」の一角を占める関西学院大学の法学部に現役合格した。大学時代にも、高校時代に構築した受験ノウハウにさらに磨きをかけ、在学中に合格率3%の司法書士試験に合格、その後はわずか1年4カ月の学習期間で最高難度とされる公認会計士試験で一発合格を果たした。

 この過程で築き上げたのが、「脱・落ちこぼれのための受験ノウハウ」だ。一般的な受験ノウハウは「ある程度できる人の力をさらに伸ばすためのノウハウ」や「そもそも潜在的に能力がある人が本気を出して大成功をおさめたノウハウ」ばかりだと感じる。でも、平均点以下の多くの子どもたちに必要なのは、思い立った日から受験日までの毎日の生活の仕方や、勉強や志望校に対する考え方、机に向かうためのコツから始める勉強法なのだ。

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